北京オリンピック中間

北京オリンピックは、想像以上に中国の国力を発揮している。地方との格差が問題だが、ことオリンピック
に関しては今のところ無難に進行している。それに引き換え日本オリンピック組織委員会は大きなミスすを
重ねている。まず谷亮子を代表に選んだことだ。選考会で敗れたにも拘らず、本人のママで金メダルという
本人の自薦の意思に負けた結果惨めな敗北を喫した。潔く後進に道を譲れば大選手として更に後世に名を残
しただろう。人間引き際が大切ということをしみじみ感じる。

次に柔道の鈴木桂司選手を選手代表にしたことだ。案の定1回戦敗退、敗者復活戦も1本負けと信じがたい
体たらく、誰も予想しなかった結果となった。彼を選手代表に選んだ組織委員会に責任がある。彼はプレッ
シャーに押し潰され、自分の柔道ができなかっつたのだ。結団式や壮行会で金メダルを宣言させられ、北京
に着いてからは地面に足が付いていなかったのでは。日本の国技を全体の代表と考えるのは無理からぬこと
だが、女子の活躍の比して男子は全く精細がない。団体幹部からプレッシャーを掛けまくれられてのことで
あろう。


私は以前から思っているのだが、一つの競技に秀で国から選ばれるということはとても名誉なことだが、
だからといって国の名誉を背負うものではない。結果が全てであくまでも個人の栄誉なのだ。メダルの色は
上に越したことはない。しかしあくまでも個人が取るもので国が取るものではない。強化選手に指定して、
お金を掛けたからといって貸借関係にあるわけではない。個人の栄誉のために頑張って来いと送り出すべき
ではないか。

そのよい例がフエンシングの大田選手だ目立たない競技、今まで日本選手の実績もない競技で銀メダル、
こうしたプレッシャーの全くかからない状態にしてやるのが後方支援たる協会の役目ではないか。過去の大物
が組織のトップで他の意見が入れない状況ではないか。


全てのメダリストは言う、自分ひとりのものではない、今まで支えてくれた人たちの物だと、その気持ちは
大切だが。