現代版女工哀史

今日とても不愉快なテレビ番組を見た。6チャンネル夕方の報道番組でのことだ。中国からの研修生に対する日本企業の
卑劣極まりない労働条件とその対応だ。彼女たちに朝5:30から夜8:00まで働かせ、しかも賃金も払っていない。
労働基準監督所に訴えて99万円の未払い分を払う約束をしたが、結局彼女たちの手に入ったのは3ヶ月後だという。
研修制度という美名の下で中国人を信じられない労働条件で働かせる日本企業は日本の恥だ。日本政府は東南アジヤなどに
進んだ技術を学ばせることが目的としたこの制度を悪用し、奴隷に等しい賃金や待遇をしている。こうした企業は国として
厳重に監視すべきだし、罰すべきだ。しかも役所に訴えたことで強制送還させられたため契約違反だと違約金が請求されて
いる。

企業側は不況の今日、安い労働力を必要とすることは分かる。何も日本人と同等の条件とは言わない。しかし、常識的賃金
と労働条件は与えるべきではないか。弱いものを蔑視する戦前の風潮を思い出させる。これほど腐りきった経営者がまだい
るとは信じられない。また彼女らを斡旋する中国の仲介業者も酷い存在だ。弱い立場のの人を酷使することは人道に反するし
必ずその報いは自分に帰ってくる。