明と暗

兼ねてからのC形肝炎救済は福田首相の決断で一括救済の方向で
決着に向かう。自民党C型肝炎救済PTは原告弁護団との交渉を纏
め法案作成に取り組み、野党との調整が済めば臨時国会会期中に成
立の運びとなり、連日テレビに出演していた原告団も安堵している
ことだろう。
一方、パキスタンでは野党党首ブット氏が暗殺された。穏健派と言
われたブット氏はアメリカの後押しで、民主的政権の成立に意欲を
燃やしていたがこれでパキスタンの親米政権の樹立は困難になった。
このところアメリカの外交戦略はことごとく行き詰まりを見せてい
る。世界中に巡らした権益を守るための戦略は現地の人々から嫌わ
れている。経済至上でなく、真の民生主体の政策を進めないと何れ
アメリカ外交は破綻する。