『偽』

今年の漢字は[偽]に決まる。恒例の清水寺、森貫主により見事な筆捌きで
書かれた文字は『偽』である。書いた本人はこのような文字を書かなけれ
ばならないことは嘆かわしいと嘆いておられた。
相次ぐ老舗と言われる企業が会社ぐるみで偽装を行っていた。所詮、余り
大きくなると適正な製造量があいまいになり、大量に余ってしまう。勿体
無いから日付けを変えて売り捌く。それが日常化してしまった結果だ。
先の不二家の例と言い、北海道の白い恋人、吉兆による各種食品の偽装と
消費者を無視した付けは自らに帰り、信用を回復するには容易ではない。