原発事故その後

各電力会社の隠蔽体質が重なり、会社への信頼が薄れているなか
今朝の朝日新聞の1,3,4面に亘り柏崎原発事故の記事が載った。
1面には地震当時の東電職員の緊張振りが書かれている。このなに
大きな揺れになるのかと驚いたという証言がある。堅固な岩盤の上
に立てられているから揺れも左程でないと考えていたと思われる。
3面ではかなり詳しく全体像が書かれていて、地震の規模の大きさ
が分かる。原子炉本体の破損は今のところ分かっていない。
ただし運転中の3基は正常に冷温にて自動停止した。これは当初の
設計通りに止まったわけだ。これが無事行われた事で原発に対する
心配は一応カバーされた。
全体で1478件の故障や破損が見つかっているが、原子炉の無事が確
認されればたいした事はない。a・b・cとランクされそれぞれの
耐震基準が定められている。付随施設は適当に破断され本体への損
傷を防ぐ役割になっている。全ての施設がオールaだったら建設費
は膨大なものになり。建設不可能になってしまう。またその必要も
ない。本体上部のクレーンの破損について設計のミスではとの見方
があるが、あれは壊れたから本体が守られたともいえる。もし強固
な余り炉本体を揺すり振幅を大きくすれば本体の損傷もありうる。
地震直後設計された責任者が地震の程度をもっと正確なものであれ
ばそれに伴う設計がなされたと述べている。地震の専門家も今より
予知能力が低かったのだろう。いずれにしても炉本体が放射能漏れ
を起こさなかったことは不幸中の幸いというべきだ。
IAEAの査察でどうした結論がでるか、わが国原子力政策の成否
を占うことになるだろう。