日銀総裁人事・オイル高

 日銀総裁人事を巡って与野党が激突している。武藤副総裁の昇格を推す自民。日銀の独立性を主張して
武藤副総裁の昇格に反対の民主党。今回は民主党の主張が妥当だと思う。武藤副総裁は財務省次官として
国の財政を役人のトップとして担当してきた人物である。国会での意見では日銀の独立性について意を用
いてきたと発言しているが、いざ総裁として舵を切るとき財務省よりにならないとも限らない。ならばそ
のような懸念の無い人物を候補としてあげるべきだと思う。なぜ自民党は武藤氏のこだわるのか、民主党
の主張に合わせると面子がつぶれるなのか、そこは正論で行ってもらいたい。


アメリカの金融不安に端を発して株の資金がオイルに回り1バーレル109ドルにも跳ね上がった。これ
が日本経済に大きな影を落としている。原油高はガソリンは勿論、すべての産業分野に原価の上昇を招き
物価の上昇、利益の減少に繋がっている。
この現象は経済力の弱い国ほど影響が大きく、多くの失業や難民の発生を誘発している。このような経済
現象を放置すると最貧国の暴発をも招く結果に繋がる。またどうした訳か産油国は増産を見送り価格上昇
を横目で見ている。限りある資源なので大切にしたいというのか、自らオイル相場を張っているのか分か
らないが程ほどにしないと自らの頭にその仕返しが落ち来ること考えるべきだ。