自民党新総裁に福田氏

 本日の自民党総裁選挙で福田氏が当選した。戦前から福田氏が8派閥
からの推薦を得て断然有利と目されていた。選挙戦が始まってからは対
抗馬の麻生氏と時には一緒に、また時には別に分かれてと国民に訴えて
いた。いずれも、先の参院選挙の大敗を受けて従来の失政をカバーしよ
うと必死だった。
街頭の演説では麻生氏のほ方がパホーマンスに優れていたが、安定を求
める国民の意見は寧ろ福田氏に傾いていた。
開票の結果は300を超えた福田氏が圧勝した。しかし劣勢を承知で出
た麻生氏は200に迫る得票を獲得した。これは善戦と言わなければな
らない。

福田氏の当選後の記者会見は実にそつのないものだった。国民生活に密
接なものは野党民主党とよく協議をする、民主党としても国民生活重視
は当然のことなので話し合いに応ずるだろうと述べた。
記者の質問で、道路財源の一般財源化についての質問には、ガソリン税
は車を利用する人のための税なので、道路以外に何でも使えると言う訳
には行かないが、車の排ガス問題は地球温暖化に繋がるため、環境の対
策に使うのであれば許されるのではと笑みを交えて答えていた。この辺
に老練さが滲んでいる。