能登半島地震

 今回の能登半島地震は、今まで地震が少ない所とされているところで起きた。
M6強とかなり大きな地震である。報道で見ると、古い木造家屋は殆ど倒壊、
半壊している。殊に1階を店舗や車庫にしている所は特に酷い。それに地方の
古い家は、人寄せの為に広い和室を2間・3間と繋げて使用する為、筋交いが
非常に少なく、また壁も小舞掛けの土壁で地震の際は皆落ちてしまい壁面の強
度は全くないに等しい。太い柱や梁で倒壊を免れた家もあるようだが、お寺の
倒壊もあるようなのでその場所によって異なる。最近、冠婚葬祭は会館や集会
所などで行い、自宅での人寄せは殆ど無い。さすれば大広間の要所に筋交いを
入れて補強し、屋根の瓦はできれば軽い建材に取り替えることが肝要だ。



地震対策で耐震に対する施策を調べたところ施策は地方自治体によってさまざ
まだが、自治体の財政状況でかなりばらつきがある。
地震対策は国が行うべきである。古い木造家屋は即診断し、必要に応じて即着
工すべきだ。大掛かりなものは所有者との兼ね合いで費用負担は調整すること
になるが、小規模のものは全額国が持つべきである。ODAだの援助だの他国に
出す金があるわけだから自国の災害被害防止のためにお金を使うことは矛盾
しない。過疎の古い家などはお年寄りだけの世帯が多く、自力での耐震対策な
どできるわけが無い。